バングラデシュと手をつなぐ会は、
バングラデシュ・カラムディ村のNGO
「ションダニ・ションスタ」と協力して、
村の教育・医療支援を行っています。

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チャリティイベント

チャリティバザー

チャリティ・バザー

パウンドケーキ、かしわ飯、お漬物などの手作りの美味しい食べものから、花や新鮮な野菜、さらには洋服・雑貨などいろいろなものが並ぶチャリティバザー。何がでるかは当日まで分かりませんが、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。また一緒に開催されることもあるミニコンサートなどのイベントも好評です!

チャリティコンサート

チャリティ・コンサート

美しい音楽を聴きながら、バングラデシュについて知っていただくチャリティコンサート。ピアノ・ヴァイオリンからオカリナにいたるまで、美しい音色で聴く人々を魅了します。ぜひ一度聴きに来てください!

ベンガル料理教室

ベンガル料理教室

ベンガル料理といえばカレーがメインですが、他にもおいしい料理があります。そんなベンガル料理を、料理の大ベテランのバングラデシュ人主婦が講師として、みなさんと一緒につくります。和気あいあいと楽しく料理して、おいしくみんなで食べましょう!

学習会・出張講師・出張活動報告会

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「バングラデシュと手をつなぐ会」では、学校や地域での活動報告会を積極的に行っています。

依頼者の方と打ち合わせの上、各回の参加者に応じた内容・構成をつくって実施しています。

当日はスライド、ビデオ、模造紙等の資料を用いながら、手をつなぐ会スタッフが会の活動内容を分かりやすくお伝えします。また、活動報告から発展させて「国際協力」「教育」「医療」などを考える授業づくり全体のお手伝いもしています。

総合学習の時間の教材として、当会の資料をお使い下さい。

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過去の報告会の資料(授業報告書、配布資料・レジュメなど)などを、職場、PTA、地域での国際理解学習、人権学習の教材としてなどとして、お使いいただけます。

当会の活動報告が、「国際協力」「教育」「医療」などについて考えるきっかけとなれば幸いです。まずはお気軽にご連絡ください。

現地を伝えるということ   (矢野 孝明)

バングラデシュに通算約3年滞在した私は、年に数回、小・中学校で講演する機会をいただいています。どの学校でも事前学習がしっかり行われていてバングラデシュのことをよく理解してくれています。さらに講演で私がスライドを使って説明しているときの生徒たちの表情からは、とても活き活きしているのが伝わってきます。私もついつい話しに熱が入り、お決まりのように時間オーバーをしてしまうのが常です。

その講演の中で私は必ず最初に「バングラデシュと初めて聞いて思い浮かべるイメージとはどのようなものでしたか」という質問を投げかけます。

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返ってくる答えは「貧しい、貧困、サイクロン、洪水、飢餓」など、そのほとんどはネガティブなものばかりです。事実、日本のメディアで発信されるバングラデシュ情報は政治事件や災害、救援支援や援助活動などばかりですから、そうしたイメージが先行してしまうことは無理もありません。それは何も中学生に限られるものではなく、大人の世代に問いかけても「よど号ハイジャック事件、バングラデシュ独立戦争、ジョンレノンの救済イベント」などが加わり、やはりどこか後ろ向きな回答がかえってきます。

私はどの講演においても、まずこのネガティブなイメージの是正をひとつのポイントにおいています。

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  • 「バングラデシュの失業率は70%とも言われていますが、逆に考えれば国民の7割が働いていないのに成り立つ国はある意味豊かであると思いませんか」
  • 「イスラム教はテロや怖いというイメージがありますが、全世界の5人に1人がイスラム教を信仰しています。では全世界の5人に1人が怖い人たちですか」
  • 「これは洪水のときの人々の写真です。彼らの笑顔に洪水への悲壮感は感じられますか」

多少極端な言い回しではありますが、話しを進める中で「そういった見方もある」「何をもって豊かというのだろうか」というグローバルな視点を持ってもらえるよう、さらにはステレオタイプやバイヤスを払拭してもらえるように努めています。

それと同時に私が現地で遭遇した負のイメージも必ず紹介します。これらもまた紛れもないバングラデシュの現実なのです。

  • 「10人の子どもが生まれてもそのうちの1人は5歳まで生きることができない統計」
  • 「郵便局でこの住所を書いてくれと私にお願いしてきた文盲の老婆の話」
  • 「家庭訪問をすると学校に行きたいと泣く子どもの存在」
羊と笑顔の子供

私たちの持つ負のイメージだけがバングラデシュではなく、「現地では私たちでは持ち得ない豊かさや彼らの感性があるという事実」とその反面、「やはりまだまだ改善が必要な部分も存在するという事実」を抱き合わせることで、初めて現実と対等に向き合え、我々の取り組みを紹介することができるのではないかと私自身は考えています。

現地のことを伝えるのはとても難しいことであると講演のたびに痛感させられます。しかし、この命題に取り組むことこそが、真の国際協力なのだと自身に言い聞かせながら、今日も講演に出向かせていただいています。